2024年3月15日金曜日、大連フラマホテルにて挙行された令和5年度天皇誕生日祝賀レセプションにて等々力在瀋陽日本国総領事在大連領事事務所所長より「在外公館長表彰」の転逹されました。当日調理師会委員も多数出席した中、調理師会を代表して唐澤会長が表彰の授与とお礼の言葉を述べました。
在外公館長表彰の挨拶
この度の栄誉ある表彰をして頂きまして誠に有難うございます。
この場をかりまして等々力所長をはじめ在瀋陽日本国総領事館在大連領事事務所の皆様、並び共に大連日本調理師会に携わりいつも助けていただいている皆様への感謝と共に心より御礼を申し上げます。
大連日本調理師会の設立は「コロナ禍において私に何かできることはないのか」と考えたのがきっかけです。
2019年末、世界中の人々が予想もしなかった未曾有の出来事で今までの常識全てが突然変わりました。
生活習慣や、食のあり方さえも全てが変わりました。
多くの方々にとって、想像もし得ない沢山の苦労や悲しみ、葛藤がありました。
それらを一歩ずつ乗り越えて、少しずつ平穏を取り戻そうとしている姿を見て、これからの未来に、料理しか知らない自分は何ができるだろうとずっと考えていました。
料理はどんな人も幸せに出来ると信じて自身の一生の仕事としてきました。
1人では何も出来ないので沢山の方々に相談をしましたが、
時には鼻で笑われ、時には軽くあしらわれましたが、だんだんと賛同してくれる仲間や協力者と巡り会うことが出来て設立するに至りました。
そして「未来の次世代に紡ぐ日本料理」を目標に現在活動しております。
その活動を通して皆様が笑顔になって下さる何物にも変え難いご褒美をいつも嬉しくいただいております。
私の夢は、近い将来に、中国国内で日本料理を頑張って学んでくれている、何のコネもない真面目な中国の若い人たちが日本で日本料理を学べる機会を増やしたいです。
勿論、経済的にも政治的にも簡単ではありません。
でも契機を作ることは出来ると確信しています。
そして、いつか日本で日本料理を学んだ人たちが中国に帰ってそれぞれ中国の各地に行って日本で学んだ日本料理を次の世代に伝えていく。
当然料理は時代と共に変化していきます。
そして今以上に、中国の方々の生活の中に時代と中国の民俗文化と共に進化した日本料理が浸透していく事が私の夢であり、使命であると確信しております。
そこで皆様にお願いがあります。
浅学非才な私ですが、この素晴らしい日本料理が中国の生活の一部になるようにどうか皆様のお知恵とお力をお貸しください。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年3月15日 唐澤 宏明
なおレセプションには調理師会メンバーの創作居酒屋「楽が喜」が鶏釜飯、懐石料理「温石」が鯛茶漬けの試食出展をいたしました。